韓国語の産業翻訳とは?具体的な例をまとめてみました
私は普段、韓国語→日本語の産業翻訳の仕事をしているのですが
と聞かれることが多いので、今日は私が実際に今まで翻訳してきた内容についてまとめたいと思います。
産業翻訳とは?
たぶん翻訳というと文芸翻訳や映像翻訳がパッと浮かび、わかりやすいと思います。
ただ産業翻訳というと具体的な例が思い浮かびにくいですよね。
「産業翻訳」は日本のあらゆる産業(ビジネス)に関わる仕事であり、「実務翻訳」や「技術翻訳」とも呼ばれます。海外と取引する日本企業、また日本進出を狙う外資系企業など、多くの企業のグローバルなビジネスを陰で支える仕事です。
(最新版 産業翻訳パーフェクトガイド (イカロス・ムック) 4p)
産業翻訳パーフェクトガイドから引用しましたが、産業翻訳はビジネスに関わる翻訳ということですね。
この本は産業翻訳について詳しくまとまっているので、とてもオススメです♪
それでは具体的な例について書いていきます。
企業ホームページ
企業のホームページは会社紹介、社長の挨拶、沿革、ニュース、商品紹介、アクセス、お問い合わせなど様々なページで成り立っていますよね。
それをすべて(または一部)翻訳することになるので、1件の分量が多いのが特徴です。
たまたまかもしれませんが、今まで翻訳してきたのは機械や部品などを取り扱ってる会社が多かったです。
主に日本に進出している韓国企業のホームページを翻訳しました。
Wordでの納品が中心となっています。
ゲーム翻訳
主にスマホゲームの翻訳が多いです。
キャラクター・アイテム・スキルなどの名前や紹介、キャラクターのセリフ、メニューなど翻訳するテキストは様々な種類があります。
今一番多く依頼が入り、そして翻訳していて一番楽しいと感じる分野です。
スマホゲームの特徴だと思いますが、イベントや修正など定期的にアップデートがありますよね。
だから1度担当するとアップデートの度に依頼が来ることが多いです。
ExcelやTradosでの納品が中心となります。
観光パンフレット
観光施設の紹介、営業時間、アクセス、イベント紹介などがあります。
地名や施設名、料理名などの正式名称を調べるのに時間がかかります。
観光地の場合は実際に行ったことがあるとイメージしやすので翻訳しやすくなると思います。
WordやExcelでの納品が中心となります。
YouTube動画
アイドルや芸能人、YouTuberの動画を翻訳します。
動画翻訳は映像翻訳に入る気もしますが、今回は一緒に紹介しました^^;
YouTube上で直接作業することもありましたが、最近は韓国語の字幕ファイルを作ってもらって日本語を上書きする形で進めてます。
srtファイルでの納品が中心です。
詳しくはこちらの記事にまとめてあります↓
化粧品のパンフレット
商品説明、使用方法、成分名などが主な内容です。
成分名が日本語と違うこともあるのでしっかり調べる必要があります。
わかりやすく親しみやすい言葉で翻訳することが多いです。
wordやPowerPointファイルでの納品が中心です。
企業内資料
日韓両方に支社がある企業で使う社内資料の翻訳です。
会議資料や社内会報など内容も様々です。
word、Excel、PowerPointなどファイルの種類も毎回異なります。
webtoon
Web配信のマンガの翻訳です。
マンガを実際に読みながら翻訳していきます。
同じ言葉でも場面ごとに訳が違ったりするので、これだけはTradosを使わずに翻訳しています。
Excelファイルでの納品が中心です。
ホテルのメール返信
ホテルに届いたクレームやお問い合わせのメール返信内容の翻訳です。
ホテルで使う丁重な言葉で翻訳する必要があります。
メールだけではなく、ホテルのホームページやパンフレット翻訳もあります。
Wordファイルでの納品が中心です。
飲食店のメニュー
店名、料理名、料理の説明などメニュー表の翻訳です。
日本にはない料理の説明をわかりやすくまとめる必要があります。
WordやExcelファイルでの納品が中心です。
アプリやソフトのマニュアル
スマホアプリやパソコンソフトの説明書の翻訳です。
用語の統一が大事で、量も多いのでTrados大活躍の案件です。
Tradosについてはこちらの記事をご覧ください。
Wordファイルでの納品が中心となります。
以上、私が普段翻訳している韓国語翻訳の紹介でした。
翻訳者を目指している方の参考になれば幸いです。
それではあんにょーん♪(^_^)/~~