韓国語翻訳の仕事を始めてから安定した収入を得るまでにかかった時間
今日は韓国語翻訳の仕事を始めてから安定した収入を得るまでにかかった時間について書いていこうかなと思います。
おそらくフリーランスの翻訳者を目指している方なら気になるテーマではないでしょうか。
実際に私がフリーランスで韓国語の翻訳を始めてから現在に至るまでのことを簡単にまとめていきたいと思います。
Contents
いつフリーランス韓国語翻訳者になろうと思ったか?
まず、私がいつフリーランス韓国語翻訳者になろうと思ったかについてお話しします。
実は
という強い意志を持っていたわけではありませんでした^^;
韓国語を使った仕事につけたらいいなとは思っていましたが、フリーランスじゃなくてもいいし通訳でも翻訳でも両方できたら良いなと思っていたんです。
ただ後で書きますが、韓国でインターンシップをした時に通訳も会社勤めも向かないことに気づき、やりたいことやワクワクすることを選んでいたら自然とフリーランス韓国語翻訳者になっていた、という感じです。
TOPIK(韓国語能力試験)6級を取得
こちらの記事にも書きましたが、フリーランスの韓国語翻訳者を目指す上でTOPIK(韓国語能力試験)の6級は、必須ではありませんがあった方が良い資格だと思います。
私がTOPIK(韓国語能力試験)6級を取得したのは、半年間の韓国留学を終えた大学2年生の時でした。
よくTOPIK6級が終わりの始まりなんて言いますが(言いません?笑)、まだ大学生だったしTOPIK6級を取ったところでいきなり翻訳を仕事にできるとは到底思えませんでした。
例えばビジネスレターの翻訳を頼まれたとして、大学2年生の時に訳せるかと言われたら難しかったと思います。
翻訳は外国語能力も大事ですが、日本語や一般常識も大きく関わる仕事だと思います。
韓国の大学院進学&翻訳書を出版
もっと韓国で勉強がしたい、そして韓国で就職がしたいと思ったのでまずは韓国の大学院に進学することにしました。
ここで大きな転機を迎えます。
比較文学比較文化学科に入学したのですが、翻訳文学について学んだり授業で日本語→韓国語の翻訳書を出版することになりました。
今は日本語→韓国語の翻訳をしていませんが、翻訳本を出版するというのはとても良い経験になりました^^
そして指導教授や授業を聞いていた教授から翻訳を頼まれることもあり、経験を積むことができました。
教授からは今でもたまに依頼されることがあるので、本当に人脈が大事だなと感じる部分です。
そして論文は日韓マンガ比較について書いたので、この経歴も今のゲームやWebtoon翻訳に活かせているような気がします。
韓国のテレビ局でインターンシップ
大学院卒業後、就活をして韓国のテレビ局でインターンシップをすることになりました。
インターンシップでしたが週5のフルタイムで働き、マーケティングや通訳、翻訳など様々な経験ができたのですが、ここで私は会社勤めが合わないなと実感しました(苦笑)
会社勤めというかインターンシップが合わなかったのかもしれませんが、数十名でインターンシップを行った後に数名が契約社員として残れるという制度だったので、グイグイ積極的に行動しないといけない雰囲気でした。
私は人前に出るのも苦手だし、話すのも苦手なので通訳もマーケティングも向かないなと^^;
でも翻訳の仕事は本当に楽しくて、ずっと翻訳だけやりたいなと思っていたのですが他の同僚は翻訳より発表や通訳の方が楽しいと言っている人が多かったです。
そこで、翻訳を専門に仕事した方がいいのかも?と思うようになりました。
そして家から往復2時間くらいかけて通っていたので、出勤退勤が本当に大変でした。体力がないので家と会社を往復するだけで他には何もできませんでした><
ということでフリーランス×翻訳という目標が生まれました。
インターンシップを終えて契約社員にもなれず(笑)、体調もちょっと崩していたので一度日本に帰国して休んで、結婚準備(国際結婚)をすることにしました。
結婚後にフリーランスで翻訳開始
会社勤めが合わないことに気づいたので、フリーランスで翻訳の仕事を探すことにしました。
韓国人夫が自営業をしているのでその手伝いをしつつ、フリーランスの翻訳者を募集している会社を探して応募していました。
仕事探しについてはこちらの記事を参照してください^^
大学院やインターンシップで翻訳の経験があったので、翻訳会社への登録は比較的スムーズに行うことができました。
しかし、いきなりコンスタントに仕事が入ってきたかというとそうではありませんでした。
1年目(副業掛け持ち期間)
フリーランス韓国語翻訳者として働き始めて、最初の1年目はポツポツと仕事が入ってはくるものの、翻訳だけでは生活するのが難しいアルバイト程度の収入でした。
だから翻訳以外にも夫の仕事を手伝ったり、日本語家庭教師をしたりしていました。
後はブログやライターの仕事をしたり、インターンシップをしていた時の同僚が仕事を紹介してくれて翻訳+SNS管理の仕事をしていました。
完全な翻訳1本という訳にはいかず、副業掛け持ち期間という感じでした。
2年目(Trados購入&依頼アップ期間)
2年目も半年程度は1年目と同じような生活をしていたのですが、とあることがきっかけで一気に仕事の依頼が増えるようになりました。
それはTradosを購入したことです。
Tradosについてはこちらの記事をご覧ください。
簡単に言うと、翻訳作業をサポートしてくれるツールです。
Tradosを購入したのは登録していた翻訳会社からの依頼でTrados必須の案件があったからなのですが、Trados必須案件以外の仕事でもTradosを使うようになりました。
そうすると翻訳の作業スピードがアップし、品質も向上したのでさらに多くの依頼が入ってくるようになりました。Trados必須の案件も対応できるようになったことも大きかったです。
3年目(依頼安定期間)
2年目の後半から3年目は翻訳の依頼が途切れることがほぼなくなりました。
ゲームやマニュアルなどの大型案件も入り、収入が安定するようになりました。
フリーランスの特性上、毎月の収入は結構バラつきがありますが、1年で平均すると安定した収入を得られるようになったと思います。
3年目の時点で契約していた翻訳会社は3~5件でした。
現在&まとめ
2020年でフリーランス韓国語翻訳者として働き始めて4年目となった現在も、ありがたいことに翻訳の依頼が途切れることなくほぼ毎日仕事をしています。
ということで、韓国語翻訳の仕事を始めてから安定した収入を得るまでにかかった時間は約1年半ということになります。
この期間が短いのが長いのかわかりませんが、一つ言えるのは貯金も経歴もあてもなくいきなりフリーランス韓国語翻訳者になるのはオススメできないということです。
最初からいきなり仕事が途切れずに入ってくるようになればいいですが、経歴がない場合はなかなか難しいと思います。
仕事が途切れずに入ってくるようになるまでは、ある程度時間がかかると思っておいた方が気持ち的にも余裕ができて良いのではないでしょうか。
フリーランス韓国語翻訳者を目指している方の参考になれば幸いです。
それではあんにょーん♪(^_^)/~~