取引する翻訳会社を決める時に個人的に考慮すること
今日はタイトルにもあるとおり、「取引する翻訳会社を決める時に個人的に考慮すること」についてまとめたいと思います。
単価
やはり大事な単価。産業翻訳やゲーム翻訳などでは1ワードまたは1文字いくら、という形で計算されることが多いと思います。
たった1円でもワード数や文字数が増えると大きな差に!なるべくなら単価が高い会社と取引したいです。ボランティアじゃなくてお仕事なので。
納期
仕事を始めたての頃は金曜日に依頼が来て月曜日に納品!みたいな案件ばかりの会社と取引していたせいで、どこの会社もこんな感じかと思っていました。しかし色んな会社と取引していく中で、これがすべてではないことに気づきました。
比較的余裕を持ったスケジュールで組んでくれる会社の仕事はクオリティの面でも安定しますし、積極的に引き受けたくなります。もちろん案件によっては短めの納期になってしまうものもありますが、納期が短めの会社はどの案件も短めで、長めの会社は長め、と傾向があるような気がします。
ジャンル/分野
いくらいい会社でも自分がやりたい、または得意なジャンルの仕事を取り扱っていなければ、意味がないですよね。私は今メインで取引している会社が6社あるのですが、ゲームのみ(2社)、ゲームやIT系の産業(2社)、Webtoonのみ(2社)というように分かれています。
PMさんとの相性
翻訳会社に登録して仕事をする場合は、最終納品先であるクライアントと直接やり取りするのではなく、間にいる翻訳会社のPM(プロジェクトマネージャー)さんとやり取りすることになります。
PMさんと相性がいいとスムーズにお仕事ができるし、ちょっと合わないかな…という時はその仕事自体するのがおっくうになってしまったりするので、意外と大事なのがPMさんとの相性です。
フィードバックの有無
基本的に褒められることは少ないのですが、逆に修正点なども一切教えてくれない会社もあります。なるべくならフィードバックがいただける会社と取引すると自分の成長につながると思います。もちろん見る度に心がグサグサえぐられますが!笑
お金をもらって仕事しているのに、フィードバックで勉強させてもらえるなんて正直めちゃくちゃお得だと思うので、私はフィードバックがもらえる会社のお仕事が好きです。
領収書の形式
領収書を自分で用意して翻訳会社に送るパターンと、翻訳会社が用意して送ってくれるパターンがあります。私は今取引している会社だと自分で送るパターン2社、会社が送ってくれるパターン4社です。領主書を作るのも手間と言えば手間なので、送ってくれるパターンが個人的には嬉しいです。
会社の所在国
私は韓国に住んでいて、税金関係や祝日など韓国に合わせたいので韓国の会社としか取引していません。単価の面では基本的に韓国の会社は低いと言われているのが残念なところですが・・・。以前ヨーロッパにある会社から連絡をいただいたこともあるのですが、時差の関係と英語の問題でちょっと厳しいかなと思いました。
連絡をやり取りする言語
私は韓国の会社と取引しているので、やり取りする言語もすべて韓国語です。仕事関係はずっと韓国語でやり取りしていたので、日本語より韓国語の方が楽だったりします。依頼への返信メールや納品メール、作業中に出た疑問点をファイルにまとめたりする場合などもすべて韓国語です。
先ほど書きましたが、ヨーロッパにある会社との取引をためらう理由がここにもあって、私は英語がそれほどできないのでいくら翻訳作業自体は「韓国語→日本語」だとしても、やり取りする言語が英語だとストレスになりそうです。
連絡手段
これは本当に会社によって、そしてPMさんによってバラバラです。メールの人、カカオトークの人、ムンチャ(SMSメッセージ)の人、Slackの人、電話の人など様々です。
基本的にはメールのみか、メールとカカオの合わせ技が多いです。私は電話が苦手なので、電話が多めだと個人的にはデメリットになりそうです。
納品ツール
私が今納品しているパターンは、産業&ゲームの場合はTrados、MemoQ、Word、Excel、PowerPoint。Webtoonの場合は自社ツールとPhotoshopです。
作業ツールによってやりやすさや作業時間が変わってくるので、最終的にどんな形で納品する仕事が多いのかも取引会社を決める際に大事になってきます。
以上、「取引する翻訳会社を決める時に個人的に考慮すること」についてまとめてみました。人によって何を大事にするかは違うと思うので、あくまで参考程度に読んでいただけると嬉しいです。